犬の病気

フィラリア症

フィラリア症は、蚊が媒介し犬から犬へと感染します。フィラリアの成虫は、犬の心臓に寄生し、ミクロフィラリア(子虫)を血液に産み付けます。

症状は、軽症の場合は、乾いた咳が特長で、慢性化すると咳も激しくなり、咳をする時間も長くなります。咳がひどくなると吐くこともあります。

慢性フィラリア症は腹部がどんどん大きくなっていく「腹水」が特徴的であり、その状態が続きます。
急性フィラリア症は、右心室に寄生していたフィラリアが、右心室を越えて右心房に移動し、右心室と右心房の間の三尖弁と呼ばれる弁が閉じなくなって起こります。激しい呼吸困難が起きて動けなくなり、時には茶色の尿を出すこともあります。

予防として、毎年、蚊が出る時期になったら月に一度、飲むタイプ、滴下するタイプのどちらかの薬を飲ませます。既に子虫感染している犬に予防薬を与えると、ショックなどの副作用が現れる可能性があるため、薬を与える前に、必ず子虫の有無を確認することが必要です。