犬の病気

乳腺腫瘍

乳房にできる腫瘍で、犬の腫瘍では最も多く発生するものです。 また、メスに発生する腫瘍の50%以上とも言われているほど多い腫瘍です。

症状は、10歳以上の避妊手術をしていないメスに多くみられ、乳房や乳頭にしこりが生じます。良性・悪性の割合は半々ですが、悪性の多くはしこりが急激に大きくなっていくのが特徴です。

予防として、1歳までに避妊手術を受けることにより、乳腺腫瘍の確率は大幅に低下するため、将来子どもを産ませる予定がない場合は、避妊手術を受けさせるようにしましょう。
何よりも、早期発見が重要なため、月に1回程度乳房周囲を触り、しこりがないかどうかチェックしましょう。

治療方法としては、外科手術で周囲の健康な部分も含めて腫瘍を摘出します。腫瘍が1つだけでない場合は、腫瘍のできた側の乳腺すべてを切除することもあります。
また、転移の可能性がある時は、抗ガン剤を併用することもあります。